アート・ファッション

NAÏVY(ナイーヴィー)

著 Coco Capitán(ココ・カピタン)

常に進化し続ける、注⽬のスペイン⼈アーティスト、Coco Capitán(ココ・カピタン)。渋谷PARCOで開催した日本初個展「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」の展示作品を掲載した作品集。先ごろ完結した「Naïvy」シリーズの写真作品50点を完全収録。ココ・カピタン⾃⾝の⼿書きステートメント、レーナ・フリッチュ博⼠(イギリス、アシュモレアン美術館の近代美術キュレーター)の寄稿文も掲載。

 

■「Naïvy」(ナイーヴィー)とは
冒険、帰属、無垢の喪失といったテーマを扱うこのシリーズは、カピタンの“Lost Naïvy(迷子のナイーヴィー[ナイーヴなネイヴィー])”であるセーラーたちが住む、想像上の海の世界にささげたものです。カピタンの写真に登場する人物は、不器用で未熟な人間臭さを持ちながら、同時にほとんど神話的でもあり、水中できらめくその四肢は、多様な性を行き来する謎めいたマーピープル(水中人)の姿に似ています。このシリーズを完成させるために、暗室に戻り、何時間も費やして、アナログプリントの手法に改めて精通しました。10年をかけた「Naïvy」の制作は、一人のアーティストであるカピタン自身の成長と進歩の足跡なのです。

  • 版 型:
    221×221mm/上製
  • 発 行:
    2022/7/15
  • ページ:
    108頁
  • ISBN:
    978-4-86506-393-6
  • 定 価:
    4,000円+税

PROFILE

Coco Capitán (ココ・カピタン)
  • instagram
ココ・カピタンは1992年、スペイン・セビリア生まれ。ロンドンとマヨルカ島を行き来しながら活動している。2016年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで写真分野の修士課程を優等で修了。彼女のアート活動はファインアートとコマーシャルアートの世界にまたがっており、その作品には、写真、絵画、インスタレーション、散文などが含まれる。上海当代芸術館(上海)で個展「Everything, Everywhere, Everyone, Everytime」が開催中。最近の個展に、「Naïvy」(マクシミリアン・ウィリアム・ギャラリー/ロンドン/2021年)、「Busy Living」(ヨーロッパ写真美術館/パリ/2020年)、「Is It Tomorrow Yet?」(大林美術館/ソウル/2019年)、グループ展に「Infinite Identities」(ハイス・マルセイユ写真美術館/アムステルダム/2020年)がある。作品は、ヨーロッパ写真美術館およびハイス・マルセイユ写真美術館のコレクションに収蔵されている。写真集に『Naïvy』『If You've Seen It All Close Your Eyes』『Middle Point Between my House and China』がある。クライアントは、グッチ、A.P.C.、COS、ベネトン、ナイキ、サムスン、ディオールなど。『New York Times Magazine』『British Journal of Photography』『Dazed』『M Le Monde』『Document Journal』『Vogue』などの雑誌に作品が掲載されている。また、ケンブリッジ大学、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、オックスフォード大学、マンチェスター芸術学校、ロンドン・サウス・バンク大学、アールト大学などのゲストスピーカーとしても活動をしている。